2年生後期の「建築材料演習」では、毎年、実際のお店のインテリアを提案します。12月のはじめに行ったクライアントさんを招いてのアイデア発表会。
模型やモックアップを使っての説明。アイデアが気に入ってもらえたら、制作に入ります。
今週、お店への納品をしました。京都市内の新風館の3階のカフェです。
学生達が考えて制作したのは、ユニットになった木製のディスプレイ台とその台の利用方法。
お店の柱の間にぴったりと収まる寸法。事前に実測した上でサイズを決めたからです。使用しない時にお店の邪魔にならないように。緑色の面はメニューやインフォメーションを書く黒板です。
棚に収まる、クッションの立体パズル。いすに座った時に使うクッションになります。
京都の街をかたどった衝立パズル。溝に街並みの木製パネルを挟んでいくアイデア。組み合わせでさまざまな街の表情が生まれています。舞子さんもいます。
ユニットに布のカバーをかぶせて、電球を入れたら立派な照明器具に。シルエットが、かわいらしいです。その動物シルエットは、
こんなにたくさんある、これも遊び心のある飾り+積んでいくパズル。これを作った学生は、市販化しようと目論んでいます。
木の格子スレームには、すのこ状の面を足すことも可能。はめたらすのこを持ち上げても外れない工夫がなされています。乗せるだけなら簡単なのに、かみ合わせ+取り外し式のアイデアに驚きました。このすのこの上には物を置くことができます。座ることもできます。フレームは上下にかみ合うようになっていて、1段から5段くらいまでの積み上げが可能。2段で立食パーテイの際のテーブルの高さです。
なかなかの力作で、いい仕事をしたと思います。この制作はいくつかのグループに分けての共同作業。完成した時には1人でつくる時よりも嬉しかった!とのコメントでした。やはり、年に1回以上は共同作業をしたほうがいいですね。実際の社会での仕事もすべて共同作業なんだし。
納品して、自家製ケーキとお茶をいただきながら、自分達の作品に見入る学生達。息をつく間もなく、明日から、また新しい事がはじまります。
皆さん お疲れ様でした。
指導いただいた、FHAMSの福本先生、ありがとうございました。
かつて精華大で、個人の表現力向上をモットーに教育され、卒業後、渡伊しました。 こちらでは日本の様に小規模の私立大学というのは無く、一学年2000ー2500人にのぼる人数で、グループ研究、グループ実習が普通に行われ、個人課題は一部の卒業設計のみ。 そういう環境で育った人達に囲まれ、最初のうちはかなり自分に協調性の不足を感じました。 当然、個人作業でいい面もたくさんありますが、共同作業の重要性は高いと思います。