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学生作品公開発表会

「紫織庵への提案」と、題した学生作品の発表会は、京都国際マンガミュージアムを会場として、公開で行いました。

「紫織庵」は京都市指定文化財に指定されている貴重な町家で、現在は住居、着物襦袢の美術館、茶席などで使われています。この建築に対して、学生各自が考えるアイデアを提案するという6週間の設計課題でした。発表会では、3,4年の葉山スタジオ(ゼミ)生、13名の学生がプレゼンしました。

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講評していただくゲストは、紫織庵の川崎館長様、ドイツの建築家フローリアンさんとアニカさん、宮階織物株式会社の宮階様と池名様、クリップデザインの島田様の6名に来ていただきました。

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新しい障子を提案。障子のマス毎に可動式の障子紙がはめ込まれて、庭の景色を取り込む事と、障子に可動式の棚を一体化させて商品の展示やディスプレィを行う事の2つのアイデアを提案。

3展示方法、展示システム、展示台などを模型と図面で提案。

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1:50の模型は、内部まで丁寧に作りこまれています。

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館長様が驚かれた、道路沿いの塀を壊して新しい玄関をつくる提案。驚かれた理由は、学生が提案した場所に、かつて本当に玄関があったから。建築と使われ方のすべてを把握したうえでの結論としての提案は間違っていなかったことが証明されました。

5照明器具の提案。奥の作品は仮設の茶室の提案。

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障子の組子をなくし、和紙を吊り下げた提案。和紙の角度が可動なので、取り込む風景が変化するユニークなアイデア。

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庭園の中に、休憩スペースを設置する提案。

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部屋ごとに、境界性をより強く意識させるための、敷居=閾の提案。アート作品に近いですね、との館長様からの言葉。廊下を畳敷きと板敷きを混在させる内容も含まれていて、部屋と廊下の関係について考えさせられるアイデアでした。

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発表後には宮階様から、和装業界の現状や最先端のデザインについて説明をいただきました。

庭園、インテリアデザイン、照明器具、建具、茶室、展示台のデザイン提案から、館の運営・利用方法などソフトの提案まで、幅広い視点から1つの建築をとらえる事ができたので、課題としては成功した手ごたえを感じました。

日頃接している教員以外の学外の方から意見やアドバイスをいただくことは、学生達にとって確実に良い経験となり、記憶に残っていくはずだと思います。

 

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

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