昨日のオープンキャンパスでは、木を構成する建築ワークショップを高校生たちと行いました。
材料はこの、角材、サイコロ、板の3種類だけで。何かを入れる、置くための工作を行い、建築模型として、その形を考えてみる、という内容です。
携帯電話置き場は、シンボリックな建築になっています。地面の白い粒を車と思ってください。
横にして使うことを考えた作品も、縦にするとビルディングに。白い車は、500分の1の模型
このペンたては、リング状になっていて、可動でグラグラしています。
ペンたてを、上下反対にすると、明らかに通路動線が四周をまわっている建築に。
折り畳み式の携帯電話置き場は、セットバックする建築に。中庭付。
ブレスレットリングの時計置き場は、大きなゲートのデザインに。この車は100分の1の模型
ペンたてを横にすると、これもスピード感あふれる建築に。外観では、ベンチにもなります。
あまりにも楽しそうなので、僕もつくってみました。
同じ板だけを並べていく作戦。テニスラケットの置き方からの発想との事。登れそう。
これは、机を並べる仲良し2人組が教室で使うのだそうです。
車が好きな人の住宅で、ガレージ優先の住宅だそうです。作った後に実用を考えても良し。
どういうわけか、高校生はロボットも制作。楽しんでます。
ということで、最後には川沿いの街をつくって、おしまい。たくさんの建築が誕生しました。
受付に置かれた、大学院生の作品。木を1本1本曲げてつくられた、ソファー。デザインもさることながら、その制作する根気に脱帽。作者は、上田カズ君。
木のかけらを使ったワークショップは、初めてでしたが、予想以上にいろいろな種類の構成作品が出現して、見ていて飽きませんでした。どこかの学校 (小・中・高)から呼んでいただけたら、喜んで出張ワークショップをさせていただきますのでお気軽にお声掛けください。
制作した作品は各自で持ち帰っていただき、実際に使ってもらいながら、建築への想いを馳せていただきたいと思います。
実物が500倍になっても、他の用途で通用するというデザインの力。(ただし優れている場合のみ)。スケールが変わっても、その形がデザインとして通用する事は、面白くて+楽しい事です。建築をデザインしていて、設計経過でつくった模型が、そのまま大きな実物になって実際に経験することができる世界。デザインした本人は、毎回感動してしまいますね。面白いです。