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フンデルトヴァッサー・ハウス

芸術家、画家である、フリーデンシュライヒ・フンデルトヴァッサー (1928-2000)。その名前を冠したウィーン市の公共の市営集合住宅です。

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世界を旅する中で自然を愛するようになった、ヴァッサー氏は、環境保護プロジェクトに熱心で、建築デザインに対しても、自然環境との調和をテーマにして、具体的には屋上庭園やバルコニーへの植栽を行い、建物の外観を住戸ごとにカラフルな色をつけ、四角な箱ではない形態を求めていた事が特徴です。

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5立体的なアート作品のように建物をデザイン。自然の形態から発想を得ていた、スペイン・バルセロナのアントニオ・ガウディとは一味違った、アートよりの建築表現。まあ、本職の基本が建築家ではなく、芸術家なので当然ですね。

6すぐ横には、フンデルトヴァッサーのショップやレストランもあり、観光客を集めています。

ウィーン郊外には、氏がデザインした公共のゴミ処理施設もあります。シュビッテラウ工場。1991年。

7焼却場で一番目立つ煙突もアートのオブジェに変身。大阪市の舞洲にも、氏がデザインした同様のゴミ処理工場があります。大阪市環境局の自慢の建築。 環境保護について、講演会などの活動も行っていたので、そのつながりなのでしょう。

フンベルトバッサー2 - コピー

フンベルトバッサー7 - コピーこちらは、数年前にダルムシュタットで見た、ヴァルトシュビラーレ集合住宅。2000年。

フンベルトバッサー9 - コピー建築のフォルムや植栽とあわせて、中庭に溶け込んでいます。環境と調和する事の具体化。

フンベルトバッサー8 - コピー洞窟のような空間がどの集合住宅でも、1階のピロティには必ずあります。

 

文章の途中で、「本職の基本が建築家ではなく、芸術家なので当然ですね。」と、書いたところで気になりました。古来より本来の建築家は芸術家や技術者の才能・技能・知識を持ち、全体をコーディネートして束ねながら自身もデザインを行う立場。改めて大変な職能・職責を持つ立場だったのだと思います。

今の僕は違っている。と、あらためて反省します。「建築は50歳から。」という言葉が本当であれば、まだ努力する可能性は残っています。

 

 

 

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

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