school architects blog
ノイエス博物館

1数年ぶりに来たベルリンで、この街で設計事務所に勤務して8年住んでいるセイカ建築学科の卒業生、田澤あかねさんの推薦で訪れた建築。ノイエスミュージアム。1843年の建築を2003年から  改修を始めて、2009年10月にオープンした博物館。改修設計はイギリスの建築家で、デビット・チッパー・フィールドさん。田澤さんが推薦するだけあって、デザインの質はかなり高いと思いました。

2通用口も、このクオリティ。銅製。

4地下の展示室。

3中庭だった場所を展示空間に。

5ある空間では、新しい展示スペースを2階に挿入しています。

9新旧のコントラストがきれい。

62階のそのスペースに行くためのブリッジ。銅板仕上げ。

12その手すり壁は上で見ると、銅板の塊りに見せています。シンプルできれいなデザイン。

7内部の展示室。美術館・博物館の中で、普通に写真を撮ってもいい、というのが嬉しいです。

8正面の大きな1枚ドア。

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階段室。かなりデザインされています。天井に見える梁は木材。

P1030699 - コピーベージュ色の石と濃茶の木材の色がきれいに調和しています。補助照明も適切。

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14サイドの展示室には、丸いトップライト。レンガで積み上げた天井は仕上げなしで、そのまま。    空間それ自体が、美しいです。例によって、僕は展示品をあまり見ていませんが。

15クローク。ムクの板材の塗装が、木材の材種に合っていて、おそらく8ミリくらいの木材でしょうが、安っぽさがありません。

16展示の中心になるのは、エジプト文明の遺産です。石棺や仮面。これは象形文字。

17たまには、展示品を見て写真に撮ったりもしますよ。歩きながらですが。

建築家のデビット・チッパー・フィールドさんは、自然素材の個性をよく知り抜いていて、それを生かしたシンプルでモダンなデザインがもともと得意で上手な建築家。その昔にお会いして話した時にも、すごくフランクな印象で、建築デザインする事、大好き!のような少年のような印象を受けました。 この改修デザインは、本物の素材の生かし方を知っていて、それを実践された証左だと思って、  感心しました。デビッドさんは、いま何歳なんでしょうか?

と思って調べたら、1953年生まれ。現在59歳。まだ若いですね。でも完成されていますね。

今までベージュ系のデザインは、あまり思い浮かばなかったのですが、この先輩建築家が改修した建築を見て、ベージュ系デザインもいいな、と思いました。

なんか、子どもの感想文みたいになってしまいました。 でも、                        デザインや建築好きは皆、少年みたいな気持ちでいるので仕方ないですよね。            と、自己肯定。

追記:                                                            田澤あかねさん(彼女はスクール・アーキテクツの卒業生でもあります)と、晩御飯を食べた時に来てくれたのは、同じくセイカ建築卒業生で2年前からベルリンに住んでいる、隈ケンタ君。8年ぶりの再会。彼は卒業制作で、実際に京都の二条にバーを設計、施工しました。卒業後1年間日本をくまなく視察(放浪?)して、その後世界をくまなく視察(放浪?)して、その後日本で2年間設計事務所で勤めて、今はベルリンでデザイン・アート作品制作を行って暮らしている好男子。日本で結婚した奥さんと共に、幸せに暮らしていました。頼もしいです。2人とも、ここベルリンで何不自由なく刺激的に、かつ平和に楽しく暮らしているので、日本に帰る意味がわかりません、ときっぱり断言。     世界各国でその国、その街に溶け込んで、自力で暮らしている、セイカ建築学科の卒業生に会うと、本当に頼もしく、本当に嬉しく思います。 京都精華大学建築学科の舞台は世界。

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

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