school architects blog
情報と生活

さて、ここはどんな場所でしょう。

「KAISA-TALO」という、市内中心部中央駅ダウンタウンの近くにある、 ヘルシンキ大学のメイン図書館と、ヘルシンキ市中央図書館が合体したスペース。

1階には、本屋さん、カフェ+レストラン+ラウンジ+情報端末など。

フィンランドは世界で最も、国民が図書館を利用する率が高く、あわせて、国民1人あたりが年間に本を読む冊数も1番高い国だそうです。

ここは9時から夜8時まで開館。

平日午後の風景ですが、利用者は中学生からお年よりまで。時刻表を調べたり、学生がレポート書いていたり、ビジネスマンも書類を作成していたり。

どう見ても、公共図書館のエントランスとは思えない、お洒落さ。2階からは、開架閲覧と、

パソコンでの情報収集スペース。プリントアウトも無料の様子。2階はラウンジ形式のレイアウトで、パソコンは40台くらいと、テーブルなど。3階から5階までは、各階に80~100台のパソコンが並んで、そのサイドにはミーティング・スペースや、レファレンス、印刷コーナー、各種のオフィスなどなど。情報の基地のような感じです。


大学の図書館と、公共図書館が合体しているのは、ここだけではありません。アアルト大学アラビアキャンパスでも同様に合体してて、スペースは一応分けられてはいますが、両者の間を市民は行き来しています。教養一般系図書(子どもの絵本含む)は、公共図書館に、専門図書・情報は大学管轄で、という緩いゾーニングです。両者の有する図書スペースで、図書や情報が重複することは明らかな無駄。この点も政府方針がしっかりと決められて実行されていると思います。市民が、どちらも自由に無料で利用する権利を持っていることはもちろんです。

 

そこで僕からの提案は、日本のショッピングモールに、公共図書館の地元支所を併設すること。そうすれば、本を借りやすくなるし、モールの集客力もあがるのでは?イオンさん、賛同してもらえないでしょうか?

 

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

情報と生活 への1件のフィードバック

  1. wonderful post, thank you.

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