school architects blog
高校生のパッケージデザイン

16日水曜日は福井県鯖江市の丹南高校で、デザインの授業を行いました。9時半から3時半までの5時間の集中講義+ワークショップです。

最後の2時間は、パッケージデザインとして、ティッシュボックスのカバーを考えて制作。「現実の社会では、答えのない課題に取り組んでいますが、美術・デザイン活動は、そうしたことと同じ脳を使っているのです。」ということで、答え=正解のないデザインに取り組みました。

「美術コース」の生徒さんは、さすがに絵も造形も上手で感心しました。最後に全員で、制作した作品を発表していきます。

ティッシュの取り出し口が中央にはなく、水滴のかたちで。抜群のバランスセンスの良さ。

そのまま持ち運ぶことのできるバックとしてのデザイン。

好きな色、好きな形。

あえて目玉は描かれていません。願い事がかなったら点睛するのでしょうね。

ウサギさんは何匹もできました。福井ではウサギが人気者のようです。

このパッケージアイデアは、どちらからでもティッシュを引き出すことができる事。仲良し同志の机の間に置かれるのだそうです。

机の横にぶら下げておくためのパッケージ。取っ手がついていて、この曲面をつくるために、裏には針金を仕込みました。丁寧な仕事です。

持ち運び可能な救急箱として。カッターを使う作業なのでと念のために持参したバンドエイドは、デザインの一部として貼られています。左側には薬などを収納します。

ここにもバンドエイド。ウサギの輪郭を描かない点がポイントです。オープンエンドなデザイン表現。センスいいです。

短時間でしたが、デザインの面白さや意義を紹介したり、一緒に考えてアドバイスをしたり、楽しい時間でした。当然ですが、1つとして同じものはありません。高校生たちも楽しく制作してくれました。

美術が好きな高校生たち。このままクリエィティブな興味を失わないで欲しいと願います。

 

 

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

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