今日から始まった、セイカ建築学科の「建築塾」。3年生以上の先輩たちが1年生を教えます。
実施プログラム内容は、スケッチ、デッサン、数学、設計課題の相談などなど。今までデッサンをした経験のない学生が増えてきたので、入学後からスタートすることにしました。
半年間かけて、コツコツ集めたデッサンのモチーフ達。
まずは、簡単なボックスから。
生まれて初めてのデッサン。しかし、想像していた以上に、描けています。
今日の先輩たちは、4名ですが、来週は6名参加してくれます。
だんだん、形を取るコツもわかってきた様子。
デッサンを描いてみて、5時間後の成果。生まれて初めてとは本当に思えないほどの描写力だと思います。これからが楽しみです。
6月末まで続けてみて、その後どうするかは学生の意見によって決めていく予定です。先輩が後輩に自主的に教える事+後輩が先輩にどんどんアドバイスを求める事で、学年の枠を超えた交流が根付くことを期待しています。無事にスタートを切ることができて安心しました。
一方、天気の良い外では、2年生の集中講義「エコロジー空間演習」。建築家であり左官のプロでもある森田一弥先生の指導で、土の小屋を作ります。
まずは、竹を編む小屋の大きさを決めます。
頂点を仮止めして、
リング状に竹を留めていきます。
留めるのは、番線で。ひっかけて、シノで回転させて固定。
どんどん形ができてきました。
マス目は3センチ角程度になるまで、竹を加えて固定していきます。
6時間の作業でここまで。来週はこの竹下地に土を塗ります。作業した分だけ確実にモノが立ち上がっていくので、学生たちは十二分に手ごたえを感じている様子。皆で協力しあって作業する風景もほほえましいものです。
実物の建築づくりは楽しいもの。このワークショップは毎年実施していくべきだと確信しました。
実技試験に鉛筆デッサン、選択制になったと聞きました。。。
私たちの世代は、何処の美大でも実技テストには、鉛筆デッサンが必須でしたね。
受験生時代には、毎日デッサンをしていましたが、
建築に入ってからは、デッサンの授業はありませんでした。(他の学科にはありました)
しかし、「ドローイング演習」で「高松式ドローイング」を教えられて、
その時は、デッサン基礎をやってきてよかったな、と感じました。
今は、筆や鉛筆をマウスに持ち替えての「デジタル表現」が主流となりましたが、
やはり、リアルな実体験はいつの時代も必要かと。
それがあってこそ、デジタル内での表現力につながるのだと思っています。
そして、その経験は、今でも私の仕事に活かされています。
という訳で、デッサン選択制の現在の精華大学を受験をする予定の娘にも、
基礎デッサン力の勉強をしてもらっています。
娘さんにセイカ大学でお会いできることを楽しみにしています!