アインシュタイン塔。E・メンデルゾーン設計、1920ー21年。ドイツ表現主義を代表する建築です。ベルリンから電車で40分の、ポツダム駅からバスで10分、徒歩10分。
初めて見た裏側の表情。学生の印象によると、「ナウシカに出てくる巨人兵」、だそうです。
裏の雨樋。デザインしていないようで、明らかにデザインしています。
サイドの雨樋。全体の造形の中でも、1つの重要な表情をしています。
裏の正面。やはり、斜めから見たほうが、流動的です。
樹木の影。
地階の窓は盛られた土に。
正面。完全なシンメトリーの構成。
横に置いてある説明用の断面模型。太陽光を取り入れて、レンズで垂直な直線に絞り、地下で水平に変換して、アインシュタイン理論を検証するための建築。L字型に要求された機能に、有機的なフォルムをまとわせた、という事です。
90年以上前のデザインですが、今でも確実な強度を持つデザイン。ハンス・シャロウンや、ブルーノ・タウトもドイツ表現主義に位置づけられているの建築家ですが、この塔には凝縮した主義・意思を感じます。小さくて硬い、マスターピース。