エコロジー空間演習の延長で、チアリ君と岡本君、五十子君達が中心になって、茶席の設えを制作しました。場所は地球研の中庭。オープンハウスの日程と合わせたので、たくさんの一般の方々に来ていただきました。
中庭に面するピロティを竹のスクリーンで隔てています。竹は後藤直子先生が、市内の竹屋さんから無料で調達した廃材を使用。エコだから。
既存のスペースにあわせた設え。
竹を切って並べただけの、素っ気ないベンチと茶杯置きの台です。ベンチが意外に座りやすい!スプリングコイルのベットマットと同じ理屈で、円形は荷重を分散して吸収するからでしょう。
中庭から見るとこんな感じ。
PFI事業で実現したこの研究所の設計は、日建設計さん。ピロティの壁柱をPC部材で構成したのは、良かったのですが、パネル上下の固定ジョイントの、ドブづけアングル見えっぱなしのディテールはとても残念な事です。
地球研から徒歩30分で、上賀茂神社。ここでは、今年4年目になる、「上賀茂アートプロジェクト」セイカ大学は共催です。明神川には学生が制作した行燈に、地元小学生が絵や想いを描いて150灯を展示。夜に点灯されます。
客殿、芝生広場には、セイカ学生作品が展示されていますが、庁ノ屋には、アンテナ・メディアという、クリエィティブ集団の展示があり、大変興味を持ちました。
入口では縮小された鳥居を潜って入ります。
テーブル? 伝統建築工法の仕口などが使われています。
日本建築の形態的なモチーフを縮小して、別物を生み出していますが、木材のジョイントで伝統工法を使用しているためか、形態の持っていた意味や使用目的を越えた、厳かさと清々しさを感じることのできる純粋な作品群でした。材料は節持ちのヒノキだと思いますが、節なしだと、もうひとつ純粋性が増すかも。でも面白い。