建築学科1年生実技の第2課題の講評会を行いました。課題は、動物・昆虫を選んで、その姿を面で構成する、という内容。3次元曲面を2次元の面に置き換える、形態の特徴をデフォルメする、幾何学を追求するなどの狙いが込められています。講評会には、指導に関わった教員はじめ、8名の教員が参加。
一人づつ緊張しながらプレゼンしていきます。入学以降、人前でプレゼンする経験はおそらく2回目。
ハリネズミ。円錐を使って特徴をうまく表現しています。針も試行錯誤の末、上手にできました。
カメレオン。誰が見てもわかる、という点で秀逸です。目玉が上手。体には四角の小さな箱を貼り付けてゴワゴワの表情を表現。
コブラが頭を持ち上げた姿。紙という弱い材料を折ることによって強度を出して自立させている点に感心。
鷹 (だったっけ?)
魚。当然、フランク・O・ゲーリーのフィッシュダンス(神戸港にある)の話がでましたが、制作者は知りません。魚の動きが表現できていて感心。
ペガサス。羽でバランスを取って、自立しています。
てんとう虫。白色の他に1色だけは色を使っても良いという条件を生かしています。頭の形を1枚の紙を切って曲げて留めて。よくできています。美しいし。かなり、スタディしたことをうかがわせます。
羊。モワモワの毛を半球で表現。雰囲気は伝わります。
鷹。翼の裏側の表現が秀逸。
全部大きさの異なる紙を折って重ねていった表現。時間かかったでしょうね。
僕が一番優れていると思った作品。「カニ」。たくさんのスタディ模型を経て、
足長蟹。真剣に長時間観察したことが伝わってきます。
しかも、このカニは、1枚の紙で作っていました。ペーパークラフト。キットとして成立しています。 1年生なのに、造形的にはプロのレベルだと言えます。素晴らしいです。でも、本人は、自分が作った作品のレベルの高さを実感していない事がほほえましいです。ひたすら何日も集中して作り続けたセイカです。
鈴木教授からは、「自分がつくった作品から学ぶこと」、「作業プロセスで行った造形手法を忘れないこと」、「形態を幾何学に翻訳することの重要性」、「自分がデザインしている、デザインをする、ということを自覚すること」、「一度生み出した形態を、【建築】として想像してみること」、などなど、学生にとって、的確かつ有意な、学生の成長を期待する建築家としてのアドバイスが発言されていて、まったくそのとおりだと感じ入ってしまった作品講評会(ジュリー)でした。
入学して3ケ月経とうとする1年生。1人もドロップアウトせずに、全員着いてきてくれています。
次の第3課題も楽しみです。
建築の1回生って真面目で楽しい実力派て素敵ですね。
FBてま、これからもぜひ作品を発表して下さい。
楽しみです。