今年前期の葉山スクール学生達。3年生葉山スタディオ10人、4年生葉山スタディオ6人。月曜日は、京都市指定有形文化財の、「紫織庵」を訪問しました。
ホームページ: http://www.shiorian.gr.jp/
セイカ大学の建築学科では、学年ごとのゼミを、○○(教員の名前)スタディオ、と呼び、建築家教員の3年生スタディオ、4年生スタディオ、大学院生スタディオをあわせて、その建築家教員の「スクール」と呼ぶシステムです。普通の大学で言えば、「ゼミ」ですね。
大正15年に建築された、川崎家の本宅兼迎賓館。洋館部分は武田五一が参与した建築。学生達は熱心に、そのデザインエッセンスを見学。
洋館外部の石灰岩とタイル貼り。武田五一先生はフランク・ロイド・ライトを意識されたとの事。
暖炉の鋳鉄製のオリジナルデザインのガード。
客間。格式の高さがわかります。和室にこの照明とは。当時のまま。
庭の手入れも、100%ゆきとどいています。
廊下からガラス越しに庭を見た写真ですが、左写真の中央少し上、左部分がぼけて見えているのは、このガラスが今ではとても貴重な「波打ちガラス」だから。1枚で1軒の住宅が建つほどの希少価値があるガラス。
茶室の駆け込み天井部分。目付部分を下に表して、目付部分をずらしながらリズムをつけています。数寄屋建築の名工 上坂浅次郎棟梁の手による丁寧な仕上がり。
蔵の引き戸は重いので、ベアリング替りに丸い木の上を動きます。
照明器具。モダンです。
町家という建築そのものが美術館です。これから学生達と共に、設計課題として、この築87年の建築を保存活用するためのアイデア、家具、インテリアデザイン、増改築などを考えて、提案していきます。