school architects blog
デッサウ国際建築スクール (アンハルト大学建築学科)

ベルリンから電車で90分、車で1時間の街、デッサウ。いうまでもなくバウハウスがあった街です。 この街には、セイカ大学建築学科との学生交換留学の大学間提携の話をいただいていたので、 視察に来ました。

01デッサウという街は、アンハルト大学とバウハウスの遺産しかないような静かな街。このアンハルト大学は、経済、建築、デザイン、コンピューターサイエンスなどの7つの学科を持っている、国際的な大学です。

デッサウ駅を降りると、駅前からキャンパスが始まります。徒歩5分で、この建築学科棟に到着。

2

3玄関ホール

4食堂。

6

8中央の吹き抜けホール。壁はギャラリーとして使用。

7

5

9

10

11どこの国の建築学科も同じです。

13

 

廊下に置かれた検索用のパソコン。

 

 

 

 

 

12

時間割表。学士も修士も、学位は「芸術学」。やはり、欧米では建築は芸術領域です。大学院生は1学年70人。99%が、海外からの留学生。30ケ国から。海外の20もの大学と提携しています。    「デッサウ国際建築スクール」と名乗るのもわかります。

一方の学部はドイツ国籍学生が過半数を占めているようです。学生寮も完備していて、150~300€が家賃。学費は学期につき500€ですが、交換学生は無料になります。ドイツ政府からの返還義務のない奨学金もあるそう。ドイツは物価も安いので安心して暮らしやすそう。

1建築学科の図書館棟。

2もちろん自習も可能です。

3

4広いし、世界中の建築関係の資料が集積されていて、羨ましい限りでした。

そして、これらの建築の横には、

1

世界遺産のバウハウス校舎が。あまりにも有名なこのアングルの写真、今まで一体何度目にしてきたことでしょう。バウハウスという教育機関は今や存在していないので、この校舎や付近にある、「マイスター・ハウス」(ワルター・グロピウスが設計し、グロピウス本人、ハンネス・マイヤー、ミース・ファン・デル・ローエ、モホリ・ナジ、カンディンスキー、パウル・クレーなど、バウハウスの教員達が暮らしていた住宅群) などの建築をバウハウスデッサウ財団が管理運営しています。

この校舎は大講義室、講義・実習室、レストラン、バウハウス博物館、ギャラリー、カフェ、そしてゲストハウスとして現在でも現役で使用されています。つまり、アンハルト大学建築学科もこの建築を使用しているという事。モダニズムのお手本の建築の中で学ぶという環境。素晴らしいです。

という事で、提携したくなりました。学生のためにも、教員のためにも。                      建築だけではなく、プロダクトやビジュアルデザインの学生にも門戸を広げたいですね。  じっくりと勉強するのには、最高の環境でした。

今までの記事一覧
 
2024年12月
« 2月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
School Architects
. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>