オスロ市庁舎。1950年。オスロ市のシンボルです。ヘルシンキの国立博物館などと同じように、 ノルウェーにおける、ナショナルロマンティシズム様式の建築。これは海側。
これは反対側。入口サイドです。シンメトリーなフォルムに、2つの塔や時計など、バランスをあえて崩していますが、端正で重厚な印象を受けます。
あちこちに付けられている、彫刻的レリーフや絵画は、 ノルウェーの近代の不屈の強さを象徴したもの。
毎年ノーベル平和賞の授与式が行われる会場でもあります。ホールの四方に描かれた絵画は、この国の歴史的なストーリーを展開しています。
中央のホールを取り囲むように、いくつかの部屋が配置されています。ここで結婚式も挙げることもできます。ストックホルムと同じです。
市議会の議場。
観光名所にもなっていますが、何よりも市民にとって、誇ることができる建築であることが素晴らしい事だと思います。まだ、たったの63歳。長生きして欲しいです。
ちなみに、建てられた1950年頃の普通の労働者の住まいを紹介しておきます。
外観。2つの個室と台所、居間、水回りという4人家族のプランです。
玄関ドアを開けると、そこがキッチン。ストーブの上がコンロになっています。
個室。
どの国にも共通する、つつましい生活ですが、住宅が物理的に小さな分、家族の接点がたくさんある事が想像でき、その意味ではいいなあ、と思います。やはり、すまいは小さなほうがいいのでは?