Astrup Fearnly Museet。2012年9月にオープン。世界的に有名な建築家、レンゾー・ピアノによる設計。というパンフレットの謳い文句ですが、可もなく不可もない建築。
この美術館は分棟スタイルで外部の廊下で、3棟が結ばれています。棟毎にチケットをチェック。
2階の展示室。この部屋には海を臨む窓があります。
この窓の下部詳細を。床面、ラジエター吹き出し。サッシ枠がすべてフラットに。
この部分を写真に撮って、しばらくじっと見ていたら、横の人から、「何があるの?」と聞かれてしまいました。答えに困ります。確かに、美術館に来て作品を見ないで、床や天井をジィーッと見ている人は、変な人と思われて当然ですね。 手で触れる部分は、素材を確かめるために常に触っているし。しかも、時々コンコン叩いてるし。
ついでに、サッシの外部を見ると、やはり外装の木で、サッシ枠を隠すデザインしています。
別棟の展示室。おやっ、と思いますね。この部屋は奥に行くにしたがって、広くなっているので、ライトが平行に見えています。ライトと壁までの距離は同じです。
階段室。手すりはアルミ製のダイキャスト。
外部のサービスドア。木の幅にあっていたら最高にいいのに。現場で監理していた人、さぞかし悔しかったでしょうね。残念でした。
吹き抜けのガラスの腰壁。ガラスに手すりを取り付けるほど、強化ガラスに強度を持たせています。しかも、この手すりは、50Mくらいの1本もの。この建築で一番感心した部分です。
至ってシンプルな照明システム。
コロッセアムの内部がオアシスになっている作品。
それよりも、敷地周辺の埋立地再開発は、建築ラッシュのように新しいビルが林立しています。
これらの新しい建築は当然、1階がテナントで、上部は住居。上のようなプラン84㎡のマンションで、1億3500万円。物価は日本の4倍ですから、仕方ないです。
最後に、ショッピング・モールにあった、僕が感心したデザイン。6ミリのアルミ板を裁断し、曲げただけの、椅子テーブルセット。でした。いいですよね。外部に置けるし。重いから盗難されないし。このデザインの良さは、座面を凹に、垂直面を凸に、少し湾曲させて、強度を上げている点。
タイトルの美術館とは関係ないですが。