さて、107回となった今回は、最後の街中の様子を紹介します。
住宅街の中で、古くなった住宅のリフォーム現場。たぶん、築100年は経っています。はっきりわかるログハウス構造。
かなり傷んでいます。痛んだ部材1本1本を丁寧に撤去し、新しい木材に交換してはめ込んでします。これは日本でも同じ事。
新しく組み入れた部分は、当然色が違います。後で塗装したら、生まれ変わりです。これで、また次の100年もたせることでしょう。物を大事に長く使うために、品質のいいものを選ぶ。今でいう、サステナブルデザインとライフスタイルです。
バス停の横に設置されていた木造のフォリー(機能的意味はそれほどない小さな小屋)。
内部は包み込まれている感じ。この開口の開け方を動物園展望台を設計した人は見習って欲しかったです。
この構造体はマス2つ分の板を組み合わせたもの。設計は大変だったでしょうね。いや、コンピューターを使えば、1本1本の大きさ、ジョイント角度は出ますね。
ようやく謎が解けた、街中砂利撒きシステム。やはり、車でした。国全土の歩道を人がバケツで撒いているはずはありませんね。でも、回収システムは依然として不明。(作業の人に聞いたけど、英語が通じなかったから)
このくらいの粒子の小石です。粒の大きさが揃っているし、角があるので、砕石だと思います。
その車が走った後には、砂利敷きの道が誕生。
素晴らしいです。拍手です。
さて、しばらく閉館している、デザイン・ミュージアムは現在、大規模な改修工事の真っ最中。
2月1日の、「FIBER FUTURE Japan’s Textile Pioneers」展覧会開始に間に合うように、美しく生まれ変わろうとしています。セイカ大学テキスタイルコースの上野教授も招待作家として出展されているので、この2日間は関係者のふりをして、お手伝いに通わせていただいていました。転んでもタダでは起きない僕として、普段は撮影禁止のこのミュージアムの展示品はすべて撮影終了。展示品といっても、今まで社会に流通してきた優れものデザイン品なのですが、どうして館内撮影禁止なのかわかりません。
入口のチケットカウンターも布のボックスを重ねたデザイン。内緒ですが、この箱デザインもよく出来ていて、
箱の内部は、収納スペースになっています。極めて合理的。その改修工事で使われていた、 上部に台板付(上部の構造補強の機能も担っています)の脚立。これは安全性の意味で優れたアイデアだと感心。
マリメッコ社の本社のレストラン。社員さんは、毎朝ここで、粥を食べながらコミュニケーションを取るという、きわめてアットホームなデザイン会社。春に向けて、カラフルにリニューアルです。
デパートの照明器具売り場。たぶん3000種類くらいの照明器具を展示。関心の高さがわかります。その中には、日本の和紙を使った、「提灯」まで販売。
アアルト設計の、アカデミア書店でも、やはりこの時期には本の安売り。40%~70%の割引。70%割引という事は、印刷代と紙代だけになるのではないでしょうか?
VR(日本のJR)鉄道の、切符売り場にある、
「今日の従業員の対応はどうでしたでしょうか?」アンケート回答機械。4段階のスイッチを押します。
でも、子どもが面白がって、何回もランダムに押したりしているし、このスペースに入ってきた人がいきなり押したりしているので、正確なアンケートの集計は不可能だと推察。
ヘルシンキ大学図書館にある、立ったままで検索したり、使用する用のパソコン。モニター、キーボード、CPU他が一体になった本体は、アルミ製のダイキャスト。 カッコいいので、1台欲しいです。Macではなく、Windows。
たとえ、暗くて寒くても 楽しく明るく生きる。大事な人や物や空間とゆっくりと時間を過ごす。 2つとも、これからの地球で生きていくために大切な事だと思います。
そのような雰囲気が、この写真たちから皆さんへ伝わっていれば紹介する意味もあるのかなあ、と思います。 (107 = 108-1)