昨日マイナス20度を体験! しばらく建築の話が続いたので、今回は気楽に風景の紹介です。念願だった、海の上歩きを体験。本当に海の上を歩くことができるとは・・・。 ここは入り江ですが、海につながっている、れっきとした海。
ドリルで穴を開けて、子魚釣り。残念ながら、全然釣れていませんでした。
穴あけドリル。やらせてもらいましたが、氷が固くて結構な重労働。穴の直径は12センチくらい。海の上に歩いて行って、釣りをするなんて、なんて優雅なのでしょう。おじいさんばかりでしたが。
毎朝、気になっていた、ベビーカーと共にスケートする、おかあさん。
毎朝の30分間。転んで、赤ちゃん怪我したら大変だなあ、と最初は心配をしていましたが、このお母さんのスケートはかなりの腕前なので安心して見ていられます。でも、赤ちゃん、ベビーカー車酔い、しないでしょうか。
国中の歩道には、小さな砂利がまかれます。滑り防止のためですが、ありがたいです。といっても、転ぶときには転びますが。この小石は、当然ですが、人がまきます。
このように、人力で。どの街に行っても、小石はまいてあるので、材料は公共から提供された、町内会担当!のような自治維持システムかもしれません。帰るまでに聞いてみます。しかし、雪・氷が解けた後の、この国土全体にまかれた膨大な量の小石は回収するのでしょうか? 聞いてみます。
昼間から酔っぱらってしまって、動けなくなった男性を介抱する警察官。制服のカッコ良さに脱帽。 この制服なら、着てみたいと思う若者は多いはず。
たとえ、路上駐車であっても、自分の車の窓にはカバーを忘れないという心掛け。朝、凍ったガラスを削るのは大変なので。その気持ちはよくわかります。
マイナス20度以下で、ガチガチに凍っていますから。
街中の建築の妻面の壁画。面白いですが、景観ルールの厳しいこの街でどのような理由で許可されているのでしょうか。今度、聞いてみましょう。
午後4時には夜なのに、深夜3時40分まで運行する市営バス。もっと遅くまで運行しているバス路線もあります。この時刻表は、アアルト大学、オタニエミキャンパス内のバス停。
昼間の12時の影。ものすごい足長おじさんのフォルムに大満足。太陽高度はたぶん7度くらい。
書店の安売りセール。この国では、定価がないような感じで、同じ本でも、どこで本を買うのかによって値段が変わります。スウェーデンでもそうでした。で、安売りもあります。流通経路はどうなっているのでしょう?。紀伊国屋書店の僕が100%信頼する先輩の太田黒さんに調べてもらいましょう。
同様に、電車バスなどの切符値段も、駅で買う値段、乗ってから買う値段、が違います。売る体制の労力の問題からだと判断します。ストックホルムでも、地下鉄の切符を買おうとして窓口に行ったら、「ここでも売りますが、向いにあるキオスクの方が安いですよ」と、教えてもらったことを思い出しました。人間の労働期間を下げるためのシステムだと判断。
で、クロスカントリーで汗を流すたくさんの人。これなら僕も転ばないでできる!と思ったので買おうかとスポーツ店に行きましたが、持って帰るのが面倒な事に気が付き思いとどまりました。さっそく、帰って折り畳み式のクロカン用のスキー板のデザインをスケッチしました。スーツケースに入るように3分割。ジョイント金具などの事を考えていたら、やはり自分の知っている工具・金具のある日本で制作したほうが安心できると判断。帰って、もしも覚えていたらデザイン詳細を詰めてどこかメーカーにに売り込みましょう。携帯用のクロスカントリーグッズは、必ず需要があるはず。理由は、僕が欲しいから。
晴れている写真ばかりを載せましたが、めったに太陽の姿を見ることはありません。毎日、重い重い曇りか雪吹雪の日々。その生活の中で、「サウナ」があることは、本当に「アメとムチ」のような環境。昔、娘が読んで聞かせてくれていた「ピンクとスノーじいさん」という絵本がありました。凍った川の下で、春はまだなの?と聞く川魚子どものピンクに、スノーじいさんは、「じっと待つんじゃ、春までな」と、待つことを言い聞かせていました。 ピンクの気持ち、スノーじいさんの気持ち、よくわかります。
暗くて寒い時間の生活を、いかに楽しむか。そのために、室内で快適に過ごすための照明器具や家具が洗練されていった事がわかります。
確かに、半年も暗い、寒い寒い雪の中で暮らした後に訪れる春は、さぞかし晴れ晴れとした気持ちのいいものだろうなあ、と想像でき、その時期が心から楽しみになります。
その時に、僕はここにいないけど。 (96)
なるほど。厳冬と言うか、完冬と表現したら良いのか、はたまた厳寒なのか、完寒みたいな感じなのか。。。とにかくメチャ寒いなかで、街の人が愉しんでることがわかります。人生、すべて愉しまないと損とまではいかないにしても、暗く寒い環境で動き回る人々は、当たり前ですが生きていて、さらに生き生きしている様子がわかります。
関口さん。コメントありがとうございます。僕たちの残りの20年ほど人生、先輩や同僚や後輩や教え子たちと一緒に、楽しんでいけたら、と思います。