school architects blog
ビッキ教会

1この建築も設計精度が高く、センスのいい建築。ビッキ地区にある教会。2005年に完成。屋根は緩い曲面で、雨水を流す程度の傾斜。建築設計事務所、JKMMのサムリ・ミエティエネンさんが設計。

2南側外観。左の壁が、礼拝室の正面の壁。中央部分が角度を変えて、光を取り込んでいます。南側の開口からは、テラスに出ます。今は雪ですが。

3外装は、厚い自然木のうろこ貼り。すでにツタが絡まり始めています。基礎部分にも、キチンと自然石を貼って(置いて)いるので、地面になじんでいます。今は、雪ですが。

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玄関の右に立つ鐘塔には3つの鐘が入っているそうです。この塔は木造で、木の外装。3つの鐘の名前は、大:私はワイン、中:あなたは枝、小:私の中にとどまり期待しなさい。キリスト教を知らない僕には、わかったような、わからないような名前。

5さて、玄関です。水平ラインで切って、窓や塗り壁、格子ドア。

6格子ドアは外部、内部の2重の格子、かつ2重ガラス。厚さがあります。

15ドアを開けると、この玄関ホール場面。正面は、集会室(名称:ワインの部屋)。メインの礼拝室は右奥に入口。

11玄関ホールの左側の壁には、テキスタイルの作品。天使が舞っているような、墨汁が流れているような・・・。テキスタイル作家、ハンナ・コルベラさんの作品。

61礼拝室に入る前の小さなホール。

P1020521 - コピーホール部分の天井は、自然木薄板練りつけの化粧パネル。適度な隙間あり。

12礼拝室に入るドア。繊細な格子細工。明らかに建具屋さん泣かせのデザイン。表裏に格子を入れたガラスドア。日本で制作したら、1枚100万円程度かかると推察。

51入ると正面に祭壇。正面の壁は3つに奥行を持たされて分割されていて、その隙間から自然光。

53入って見上げると、高い天井。木組みトラス。集成材です。

10入口の見返し。右に(祭壇からは左奥)にパイプオルガン。

59オルガンはオリジナルで、2008年に設置されたそう。縦木のラインを主張しています。

57日本でも、こんな構造は、ありますね。

56外観で見た、バチッた壁の隙間。同じテスタイルデザイナーの作品=壁に。

52開口部分があるところは、柱が邪魔になるので、途中の梁から出たコンクリートに柱・垂直材をジョイントして構造を成立させています。

58祭壇から、入り口を見る。右側がサブの集会室。この礼拝室には200名を収容でき、サブを合わせたキャパは400名が座ることができます。

60祭壇。正面には布が掛かっていて見えませんが、側面を拡大してもらうと、製材していない、皮が剥かれて磨かれた状態の木の肌が見えます。製材された構造体に囲まれているので、とても、新鮮です。やはり、木の表情には、心がなごみます。アアルトが魅かれた「自然」。フィン人が愛する自然。

祭壇に固定された右の十字架は、木製の銀色塗装。あえて、塗装ムラ残し仕上げ。裏は横目地通しで、表は縦目地通し=2枚の薄い、縦横2枚の板をかみ合わて制作。じっくり見ていると、存在感を感じます。

21ここが集会室。正面の3枚の面の内、右の2枚が礼拝室につながるスライド壁。左は南側の湖に面するテラスに出ます。

22ここの天井も礼拝室と同じ構造形式。7年前の建築ですが、今でも木の物理的な香りが残っていて、気持ちいい空間。

26正面の壁にはピアノと掲示板。

23礼拝室でも使われている、オリジナル吊り下げ照明器具。乳白アクリル板3ミリを、コの字型に曲げて、中に蛍光灯。嫌みのない、モダンないいデザインだと思いました。

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ジョイント柱と、可動間仕切り壁。

31どうでもいいかもしれませんが、トイレで感心したドアのオリジナルな取っ手、金具ディテール。

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62これもすがすがしい、ご意見聞かせ下さい箱。正面にはキチンと十字架目地。

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内部ドアの表裏。シンプルなこれもオリジナルの引手金具。

14両側に格子が入っているので、ドア厚さは11センチ程度。太いです。

新しい建築の中でも、デザイン精度があり、センスも良くて、材料もキチンと適材適所で選ばれている建築。僕のこちらでの、10本の指に入ると思います。何より、木の物理的な香りが残っているので気持ちのいい空間。ということは、難燃・不燃塗装をしていないということです。 その理由を推察するに、おそらくこの建築が平屋建て=1階建てだから。今度聞いてみましょう。  (95)

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. 建築が環境を破壊するものであることは疑いようもありません。 一方、ある目的のためには、空間が必要であることも事実です。 犠牲にしてまでつくられる空間とは、一体どうあるべきなのでしょうか。空間の「質」は、広さだけの尺度で判断することは出来ません。単なる箱をつくるのではなく、空間のかたちや光、音、雰囲気など、人々にとって、記憶に残るような魅力を持つものを残していきたいと考えます。 次世代から現在の環境を預かっている、という立場に立ち、 建築・インテリア・家具・まちづくりのデザインを行います。

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